胸が熱くなる、その感情を大切に

ああもう、苦手だ。
こんな時間は緊張する。


優しくするなよ

どうしていいのか 分からないんだ。







「どうした?」
「えーと、なにこの状況は。重いぞ兵助」

「三郎の太腿気持ち良い」
「おいグリグリするな、ぶっとばすぞ」

「きもちい」
「お前ね〜〜〜全く、男の太腿の何が気持ちいいんだか」

「分かってないな三郎。お前だからいいんだよ」
「はぁ?」


兵助と目が合うと、
彼は楽しげに口の端を上げた。



「だって好いた奴の側には、出来るだけ居たいだろ」
「…………………………」

「三郎?どうした耳が赤いぞ。あ、照れてるのか?」
「うっさい!お前は何でも口に出しすぎだ阿呆!」



ああもう、苦手なのだ。

甘くて優しい時間は、どうしていいのか分からないから緊張してしまう。



「なぁ三郎、なんなら私も膝枕しようか」
「いい、遠慮する」

「ほら、こーい」
「ちょ、うわっ」


勢い良く引かれて、視界が反転する。
兵助の引き締まった太腿はちっとも気持ちよくなど無かったが
目を開けて始めに見えたのは兵助で


一瞬、どきりとした。


「私しか見えないだろ」
「…………天井も見える」

「ああそうか、そうだな」
「…っとに、なんで私なんだ。お前趣味悪いよ」

「え、そうでもないだろ」
「それを本気で言う所がお前のいい所だよ、この阿呆」









優しくされる事になれてない人は
周りからの愛情を受け取って
少しづつ慣れればいいと思うのです。


なーんつって 原稿やれ^^^^(吐血)

10さんへ!
皆10さんがだいすきなんだぜ!笑